事業企画に必要なスキル

 

(出典) pixta.jp

事業企画に求められる主なスキルは、マネジメント力・マーケティング力・財務管理力です。それぞれのスキルについて、詳しく見ていきましょう。

マネジメント力

事業企画には、関連部署・部門をまとめて全体に目を配るマネジメント力が求められます。事業を成功させて目標を達成するためには、さまざまな部署との連携が必要です。

各部署や部門が目標達成のために同じ方向を見て動けるよう、チームを統率しなければなりません。人員配置を考えるだけでなく、予算や資金、市場や業界の情報、納期などの時間をマネジメントするのも事業企画の仕事です。

どれか1つだけを見るのではなく、同時に複数の要素を管理するため、優れたマネジメント力が求められます。

マーケティング力

事業計画を策定するには、市場のニーズを正確に把握して分析できるマーケティング力も必要です。事業で収益を上げていくためには、市場調査や調査結果の分析などを行って、具体的な営業方針を決めなければなりません。

どれほど戦略的に優れた事業計画も、マーケティング力がなければ目標の達成は困難です。仮に収益化できない事業であれば、撤退を判断するためにもマーケティング力が必要になります。

机上で身に付けた理論だけでなく、経験によって得たノウハウなど、実務レベルでのスキルが求められます。

財務管理力

事業企画の仕事は、経営企画が定めた戦略に沿って計画を立てることです。そのため、経営陣と同レベルの財務感覚や、経営状況を把握するスキルが求められます。

事業で収益を出せるまでには、ある程度の時間がかかることが少なくありません。実際に収益化できるまでの資金を調達するには、経営陣を説得する必要も出てくるでしょう。

収益化できるまでの見込みや損失が出た場合の程度などを、しっかりシミュレーションできるような財務管理能力が必要です。

事業企画に向いている人

 

(出典) pixta.jp

事業企画には、ビジネス的なスキルのほかにも必要となる素養があります。具体的にどのようなタイプの人に向いているか、3つの特徴を挙げて説明します。

周りを巻き込む力がある人

事業企画は、リーダーシップがあり、周りをどんどん巻き込んでいく力がある人に向いています。どんな仕事でも、計画したことをチームで実行していくときには、周りを引っ張っていく力が必要です。

事業企画の仕事も、1人では目標を達成できません。企業内の一人一人が同じように目標達成を目指し、協力して動くことが重要です。

別々の部門が協力してスムーズに仕事を進めていくためには、事業企画が中心となってまとめることが必要です。さまざまな人を巻き込んでいく力がある人なら、周囲と信頼関係を築きながらプロジェクトを進めていけるでしょう。

コミュニケーションスキルの高い人

事業企画は、企業のさまざまな部門を連携させて事業を成功に導くため、コミュニケーションスキルの高さが求められます。策定した事業計画を実行するにあたって、社内の経営陣や関連する部署の人間から賛同を得るためにプレゼンする必要もあります。

コミュニケーションスキルがある人なら、計画の内容や収益化の見込みなどを相手に分かりやすく伝えられるでしょう。社内外の相手とのやり取りやチームをまとめるためにも、コミュニケーションスキルは重要な要素です。

柔軟な対応力がある人

事業企画の仕事は、物事の変化に対して柔軟に対応できる人に向いています。事業を進めていく過程は順調に進むことばかりではなく、予想外の事態が起こる可能性もあります。

業務を遂行するためには、他社の動きや市場の動向に変化があったときにも、臨機応変に対応することが必要です。柔軟性がある人なら、さまざまな変化にも素早く対応できるでしょう。

一度決めたことを変えずに最後までやり通さなければ気が済まない人や、変化を好まない人は、事業企画の仕事を苦痛に感じるかもしれません。