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 クラウドファンディング 2    
CROWDFUNDING
                                                                                  情報源: CLOWDFUNDING MEDIA BAMP 

JAPONES 日本語

クラウドファンディングの選び方

 

クラウドファンディングは運営サイトによって、その種類や手数料、サポート体制、経営理念などが異なる。サイトのシステムだけでなく、自分の起案するプロジェクトがどの層に共感してもらえるか、商品やサービスがどのサイトと相性がよいかなどを見極めることがプロジェクト成功(資金調達を目標期間内に達成)につながる。

また、プロジェクト起案者側のメリットは資金調達や社会貢献だけでなく、新商品のプロモーションおよびマーケティング、販路開拓、ファンとの情報交換・コミュニティづくりなど、多岐にわたる。支援者・出資者側にもクラウドファンディングを通してどのようなメリットを与えられるかを考え、各サイトのサービス内容を比較検討することも、共感されるプロジェクト作りの第一歩である。

最後に、クラウドファンディングサービスの比較にあたり、『ザ・クラウドファンディング』(金融財政事情研究会、2016年)の著書である、有限会社あおむしマネジメント代表取締役の佐々木 敦也氏に、サービスを選ぶポイントについてお話を伺った。サービス選定の上で参考となれば幸いだ。


佐々木 敦也(有限会社あおむしマネジメント代表取締役)
1983年、筑波大学第一学群社会学類(法律学専攻)卒。住友信託銀行(現三井住友信託銀行)、朝日生命保険でエコノミスト、債券、為替ファンドマネージャー、朝日ライフアセットマネジメントで年金ポートフォリオマネージャーなどを経て、既存にない経済・金融サービスを目指して独立。『ザ・クラウドファンディング』(2016年)など著書多数。

Q1:サービスを比較する際にもっとも注視すべきことは何でしょうか

まずは自分が実施したいプロジェクトがどのクラウドファンディングのタイプでやるべきかを考え、その後具体的なサービスを選択しましょう。

①サービス開始時期
やはりある程度事業期間があるサービスの方が安心感はあります。

②得意分野・評判
音楽や映画関係のクリエイティブな分野が得意なサイト、家電などのガジェットが得意なサイトなどがあり、自分のプロジェクトと合うサービスをサイトや質問により確認しましょう。

③累計実績、成立件数実績
実績や成功率の高い分野を確認すると良いでしょう。

④調達手数料
サイトにより10〜20%と大きく異なります。但し、安いからいいという選択は避けたほうが良いでしょう。

Q2:自分のプロジェクトにあったサービスはどのような点に気をつけて探すべきでしょうか

 

1.サービスの得意分野
例えば最新の家電、ガジェットを得意としているサイトに社会貢献や映画製作のプロジェクトを掲載しても、なかなかアクセスに伸び悩む可能性が高いです。

2.閲覧利用年齢層
例えば、若い世代に向けたサービスであれば、スマホサイトの構成などでアクセスを得られやすいようにしているかなどをチェックしてみましょう。

3.サービスの指導力(コンサルティング能力)
購入型の成功の条件として①「面白さ」②「新規性」③「ファン(支援者)」④「社会貢献性」⑤「資金使途の明瞭性」などが挙げられ、適切にそのポイントの指導ができないサービスは避けたほうが良いでしょう。

クラウドファンディングのプロジェクト実施の流れ

 

それではここで、クラウドファンディングのプロジェクト実施の流れを、クラウドファンディングサイト大手のCAMPFIREを例に見てみよう。大まかには下記の流れで実施される。

1.アカウントの作成
2.クラウドファンディングのプロジェクトページを作成
3.プロジェクトページの申請
4.プロジェクトの審査
5.プロジェクトページを公開し、資金調達をスタート
6.プロモーション活動を行い、プロジェクトページを拡散させる
7.集まった資金でプロジェクトを実行

プロジェクトの作成や審査にはある程度日数を要するため、目安としては、公開予定日から逆算して3~4週間ほど前から取り組みたい。

CAMPFIREは、アカウント作成の事前審査もなく、プロジェクト自体の審査もとてもスピーディー(最短即日~5日程度)。1プロジェクト1担当者制を採用し、初めての方でも気軽に始められるのが魅力だ。

プロジェクト実行者のメリットとリスク

原則、完全成果報酬制となるクラウドファンディングは、資金がない方や事業経験が浅い方でも気軽に始めやすい。

また、市場に出る前の製品や事業に対して、資金調達に加えテストマーケティングとしての活用ができる点も、大きなメリットと言えるだろう。クラウドファンディングをすることで、活動のPRやファン獲得にもつながるのだ。

一方で、目標に達成できず資金調達ができないというリスクももちろん、知っておく必要がある。プロジェクトが実行できない際には、支援者にきちんと説明をする責任もあるので、そういった事態も含め、成功するための計画性、支援者との信頼関係を大切にしたい。

クラウドファンディングでの支援の流れ

こちらも一例で、CAMPFIREでクラウドファンディングに支援する際の流れは、次のとおり。

1.プロジェクトの検索
2.プロジェクトの詳細を確認
3.応援したいプロジェクトを、募集期間内に支援(決済)
4.募集期間終了後は、活動報告などでプロジェクトの進捗を確認
5.リターンが届くのを待つ

興味のあるプロジェクトを発見したら、プロジェクトの内容やリターンの詳細をしっかりと確認しておこう。

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