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パナマへの回転寿司進出

2.経緯

1.パナマは世界的な漁場を抱える海産国

 パナマ庶民は、魚類の種類と獲れる量が豊富なため、生臭く腐れやすい青物の魚を避け白身の魚を主に食する習慣があります。そのため、マグロ、カジキ、カツオなどの回遊魚が集まるポイントが目の前にありながらも、これらの魚は金持ちのスポーツフィッシングのターゲットしてしか価値が持たれておらず、地元漁師が市場に水揚げする魚にはこれらの魚はほとんど入っておりません。

 そのため、パナマ市内にあるすしバーや日本料理店では、マグロ、カジキなどは高級食材として一部の金持ち階級や外国人ビジネスマンに限られて消費されています。

​ パナマに回転寿司を導入することによって、パナマ人サラリーマンや一般市民にも地元の豊かな海産物に親しませ、楽しませ、本ガツオの大きな群れの回遊を狙うことができます。

 パナマには4000トンの世界最大規模のマグロカツオ船がパナマ沖で大量にカツオやマグロを捕獲して、隣のエクアドルのツナ缶工場へ水揚げしています。そしてエクアドルは、日本のカツオの全水揚げ量を超えてタイに次ぐ世界第2位の水揚げを誇る国になっています。

 パナマに集まってくるラテンアメリカ中のビジネスマンが、パナマの豊かな海産物を堪能し、それをそれぞれの国に持ち帰ろうとすれば、回転寿司のチェーン展開も広まっていくのではないでしょうか。 

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2. 世界的な日本食ブーム

 ラテンアメリカでは日本食ブームで、各地で日本食レストランや寿司バーなどが増加し、刺身用の新鮮な魚材、鰹節、だし製品などの需要が高まっています。
 ラテンアメリカの2020年の総人口は6.5億人でブラジル(2.1億人)、メキシコ(1.3億 人)、コロンビア(5,100万人)、アルゼンチン(4,500万人)他で33の国からなる経済成長率の高い大消費マーケットが形成されています。

 日本政府は世界中でいい加減な日本食の偽物や曲がりものが出回るのを見て、きちんとした和食の味と食文化の基礎を教えるべく、一流レストランのオーナーやシェフを集めて、和食セミナーを各地で開催しました。


 そこで、回転寿司ビジネスの大きな可能性について感じさせられました。

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​料理研究家

 高橋義郎

名店 日本料理よし邑

 総料理長 冨澤浩一

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