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パナマへの水産加工進出計画

1.経緯 

1.パナマで実施された日本の支援プロジェクト

 1994年から2000年までの6年間パナマに日本政府(JICA)のプロジェクトを管理するために派遣された弊社のコンサルタントは、パナマに運河を保護するための森林技術開発計画と、パナマ航海学校強化計画の2つの事業を担当しましたが、一方で、個人的な負担で小さな漁村に小学校を設立し、漁村の子供たちの教育を支援しました。

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​救援依頼主の零細漁業組合の船団

2.パナマ人漁師の問題 カツオ

 2018年(約20年後)ある支援依頼を受けパナマを訪問した際、以前小学校を支援した漁村の漁師たちからカツオを日本に輸出する可能性の相談を受けました。
 パナマ庶民は、魚類の種類と獲れる量が豊富なため、生臭く腐れやすい青物の魚を嫌い、スポーツフィッシングのターゲットしてマグロやカジキは外国人と上層階級に人気の獲物であっても小物のカツオは、釣り師にも漁師にも邪魔もの扱いされる魚となっています。しかし、パナマの沿岸でアジやサバなどに混ざってとれるカツオは、Black Skipjack Tunaといい日本で知られた本ガツオより旨味の高いカツオですが、パナマ漁師がターゲットにしないため、沿岸で大量に繁殖しています。そして、欲しければ小舟で魚群を狙って500キロでも1,000キロでもとることができるというので、20トン船位の旋網船を与えれば一回の漁で5-6トンは取れ、週2-30トン、一隻の船で月100トンは獲ることができる計算になります。
 これが一つの村で2,3隻から300トン、数か所の村に同じように船を提供できれば、月1,000トン以上も可能となります。
​ さらに、中規模漁船で近海にでれば本ガツオの大きな群れの回遊を狙うことができます。パナマには4000トンの世界最大規模のマグロカツオ船がパナマ沖で大量にカツオやマグロを捕獲して、隣のエクアドルのツナ缶工場へ水揚げしています。そしてエクアドルは、日本のカツオの全水揚げ量を超えてタイに次ぐ世界第2位の水揚げを誇る国になっています。

3. 世界的な日本食ブーム

 ラテンアメリカでは日本食ブームで、各地で日本食レストランや寿司バーなどが増加し、刺身用の新鮮な魚材、鰹節、だし製品などの需要が高まっています。
 ラテンアメリカの2020年の総人口は6.5億人でブラジル(2.1億人)、メキシコ(1.3億 人)、コロンビア(5,100万人)、アルゼンチン(4,500万人)他で33の国からなる経済成長率の高い大消費マーケットが形成されています。

 日本政府は世界中でいい加減な日本食の偽物や曲がりものが出回るのを見て、きちんとした和食の味と食文化の基礎を教えるべく、和食セミナーを各地で開催しました。

 そこで、生じた課題は、旨味の調味料や鰹節はどこで手に入るのかということでした。
 そして 南米に鰹節やカツオ加工業の誘致はできないのかという相談も各方面から受けるようになりました。

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​料理研究家

 高橋義郎

名店 日本料理よし邑

 総料理長 冨澤浩一

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