
ナマズとメダカの思い出
FB日記 2020年3月27日
幸いにも暇なしのナマズ飼育
今、パラグアイはコロナウイルス対策の戒厳令がでている中、街中は歩き回る人もおらず、車もほとんど走っていないゴーストタウン状態である。とはいえ、市役所が気合を入れて清掃しているせいか珍しい位町中がきれいで、明るく、天気もいいので理想的な雰囲気の状態になっている。
しかし、住宅の中では、2-3人は子供がいて、高齢者も同居している3世帯家族が多いのに、学校にも仕事にも、酒場にもいかないで家族が監禁状態で閉じこもりをしているわけだから、今、子供もお年寄りもいない独り身の僕には、想像もつかない。
私は趣味を活かして、漁業と養殖のコンサルタントもしている。 幸い、パラグアイ北部の先住民村の村おこし事業の一環として、南米で一番商品価値のある南米ナマズのスルビを飼育研究をしている。
この魚は、生きた小魚しか食べない獰猛な自然食主義なので、一日置きにメダカを近所の下水道に獲りにいっては、町の様子をのぞいて帰ってくるのが楽しみになっている。 いや、このナマズの赤ちゃんがいてくれて助かった。することがなかったら精神的にだいぶやばかったと思う。 メダカを捕獲して餌をやり、喰いかたを観察するのが今の仕事だ。パラグアイ養殖輸出協会からも法人立ち上げの招待がきた。

タイガーショベルノーズキャットフィッシュの稚魚
南米では スルビ Surubi と呼ばれ、1m以上で5-60キロにもなる南米ナマズ

コロナ禍でゴーストタウン化した町でナマズのためにメダカを獲りにどぶ川に定期的に出かける。
国と市役所が徹底的に掃除と衛生管理をやるので、どぶ川もやたらきれいでメダカ取りも気持ちがいい。
南米のスルビ(大ナマズ)祭り
南米の大河の魚で一番美味しいのは、スルビと呼ばれる大ナマズの一種で、日本ではタイガーショベルノーズキャットフィッシュと呼ばれる水槽での人気鑑賞魚ですが、南米では河の主ともいうべき50キロを軽く超える食べ応えのある人気魚です。実は私の計画しているインディオ社会の産業起こしのひとつがこのスルビの養殖事業なので今、朝から晩までこのスルビの研究と調査(それで昨日釣りにいって、ピラニアに指をかじられる)に明け暮れています。 日本でいえばマグロに相当するスルビを愛するアルゼンチン人は毎年5月に盛大にスルビ祭りを開催し、ボートに乗って全国から釣りキチたちが集まってきます。見ものは、釣りボートレース、ナマズ女王コンクール、そしてクライマックスが釣り大会で大物賞と大漁賞にすごい賞金がついています。私が顧問を務めるひとつのクライアントの企業は釣りボートメーカーなので、このクライアントの一番早いボートを引っさげて、参戦する計画を企てています。(

お隣さんの猫のリクは毎日、魚の成長ぶりを観測にくる(大きくなったら食べようと楽しみに?)

